
雪空と雷と……。
珍しくせっせと出歩いたこの半月間。
福島、松戸、沖縄、青森市。
楽しかったけれどさすがにくたびれて、数日間、のんびりしようと決めました。
とはいうものの雪で動けなくなる時期も近づいている。
少しでも運んでおこうと玄関前に黒いコンテナに入れた薪を積みあげていたお昼近く、「日本原燃です」と一人の男性がきました。
「朝来たのですが、いらっしゃらなかったので、もう一度来ました」。
それはご苦労様。でもわたしは今、薪を運ぶのが最優先事項。
「忙しいのですが」といいかけて、足をとめました。
言いたいことがあった。
「八甲田や十和田が噴火したら、いまある使用済み燃料や高レベル廃棄物を運び出すってどういうことですか?高レベル廃液はどうするの?」
問いかけるうちにもばかばかしくなりましたが「できるだけ危険なものは置いておかないということで」と答えたきり、持ってきたパンフを開いて説明をはじめました。
東電のエリート社員かあ。
気の毒ではあるけど時間の無駄。
1分ほど我慢をしてからそのパンフとカレンダーを受け取り、お帰りいただきました。
まだカレンダーの中身をみていないのですが、多分、芸術的な六ヶ所村の風景写真なのでしょう。
ご希望の方には差し上げます。
今年の冬は強風の日が少なくて、しんしんと雪が降っています。
うす暗い雪雲に覆われた空で、雷がしつこくなる日も多くなりました。
最高気温と最低気温の差も大きすぎるようで、丈夫なはずのマリーゴールドも枯死寸前。
雪が積もる前に丸太を割って薪にすることができるか。
重要課題ではあったけれど目をつぶって旅行していたのですが、先週、浄法寺から漆職人のKさんが日帰りで来て片付け、チェーン・ソーの刃までといでくださったのでした。
「遠いんですけどね。冬の間になにかあったら電話してください」。
本当に申し訳なくなりました。
13日には山本さんが引っ越しました。
残ったものは春にもう一度取りに来ますと言って。
春まで。
ネズミがそのまま残しておいてくれるかは疑問なのだけど。
猫のヨシオは大きくなりました。
もうほとんど成猫のようにみえますが、ネズミをとる様子はありません。
廊下に置いてあるカボチャが毎日ネズミにかじられているのに。
もう一匹、ネズミ捕りように必要なのかな。
ベトナムが原発撤退。
庶民の感覚で考えればあたりまえです。
「ベースロード電源に安い原発を」という大嘘がこのまま正論として通るのか、日本人の理性が問われているときだと思うのです。
