
鳥の声で目覚めた早朝
ツピーツピー、チッチッ、ホーホケキョ。
え、いまのはウグイス?
信じられなくて耳を澄ましましたが、聞こえたのはその一度だけ。
まさかねー。
ウグイスはチューリップの咲くころに鳴き始めるはず。
今年は雲雀のあとに大雪が降ったりしたけど、まだ早咲きの水仙が咲き始めたばかり。
フクジュソウとクロッカスも満開になったし、昨日はツバメも飛んでいた。
ギョウジャニンニクも食べごろだけど、あとの山菜の芽吹きは始まってもいない。
いろいろ考えながら朝食をとっていたら、またウグイスが鳴きました。
ほんとうにもう来たんだ。
喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な気分になりました。
気温の変化が激しすぎて、動植物の世界も対応しかねているように思えるのです。
地球が壊れ始めているという方もいるようですが、今一つ、信じられない気もする。
専業の農家さんも天候異変に振り回されているようで、今年は長芋堀りのお手伝いに通う日も多くなりました。
わたしが行ってもそんなに役に立つことはないのですが、とりあえずの戦力にはなる。
と言っても、わたしは堀り上げた長芋の土をひたすら落とすだけ。
掘った土の中から長芋を取り出し、コンテナに運ぶという力仕事はほかの方にお任せ。
長芋はまっすぐに育っている物ばかりではなくて、途中から張り出していたり、曲がっていたり、どうしてこんなふうに育つのだろうと見とれてしまうこともしばしば。
ところが感心して見とれていたりする暇はなく、小さすぎたり変形したのも、捨てるか生かすか、瞬時の決断力が必要なのです。
役に立っているのかどうかわからないのですが、それでも1日繰り返すとただ疲れてしまいます。
農家って大変なんだ。この大変さを都会の人は考えたこともないだろうな。
日陰にはまだ雪が残るこの頃。
北国の春は少しずつそれらしくなってきました。
まさかもう雪は降らないだろうな。
